高知県のお茶 土佐茶とは
隠れた銘茶『土佐茶』
四国の太平洋側に位置し、坂本龍馬の出身地で知られる南国土佐『高知県』。山々に囲まれ、清流が流れる、たいへん自然豊かな場所です。この自然豊かな土地で育った茶葉は、力強く、苦味少なく香りと味わいが豊かなお茶に仕上がります。それが、知る人ぞ知る隠れた銘茶『土佐茶』です。
土佐茶がおいしい理由
高知県には清流と名高い「四万十川」、そしてもう一つの清流『仁淀川』が流れています。仁淀川上流の山間は、肥沃な土地でありながら急峻な谷間のために、日の出が遅く日没が早くなります。日照時間が短く、昼夜の寒暖の差がはげしく、その急激な温度差から谷間を覆うように濃い霧が発生するところです。この厳しい自然環境とミネラルが豊富に含まれた土地がお茶にとっては最高の条件となります。土佐の山間で力強く育った茶葉は、香り豊かな透明感のある銘茶『土佐茶』となります。(詳しい場所は、土佐茶が育つ場所をご覧ください。)
国土交通省の水質調査においても年間の平均的な水質(BOD値)が最も良好な河川とされています。
国土交通省発表:平成26年全国一級河川の水質現況の公表について
全国での土佐茶の評価
土佐茶の約8割が静岡県など各県に出荷され、高級茶のブレンド用として使用されていることをご存知でしょうか。土佐茶の味と香りは非常に高く評価されており、品質は全国の中でも常にトップクラスにランクされています。
“NHKテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられた、全国に4人しかいない茶師十段の前田文男さん(静岡県)が、高知県の山奥のお茶を高く評価し、ブレンドの素材として使用”されているそうです。
土佐茶の希少性
土佐茶の栽培は、清流が流れる山間の急傾斜地で作られるため生産量が少ない上に、そのほとんどをブレンド用として県外に出荷しています。そういった理由から『土佐茶』は「知る人ぞ知る隠れた銘茶」ということです。